海外FXのスプレッドと手数料についてまとめました。FX取引では、「スプレッド」と「取引手数料」が主なコストとして発生します。この記事では「スプレッドと手数料の違い」「どちらを重視すべきか」「実際にどのくらいコスト差が出るのか」を解説します。
1. スプレッドとは
・通貨ペアの「買値(BID)」と「売値(ASK)」の差額。
・取引を開始した瞬間に発生するコストです。
・変動するため、相場の状況によって広がることもあります。
・取引画面の価格にすでに含まれているため、別途支払う必要はないものです。
2. 取引手数料とは
・取引ごとに発生する固定のコスト。
・ECN口座など、スプレッドが狭い代わりに発生することが多いです。
・一定額(例えば1万通貨ごとに往復7ドルなど)で計算されるため、コストが明確です。
・取引画面には表示されず、約定後に別途計算されます。
スプレッド型 vs. 取引手数料型
スプレッド型(手数料なし口座)がおすすめの人
・短期トレード(スキャルピング・デイトレード)をする人
・取引コストをシンプルにしたい人
・相場の急変動時にスプレッドが広がるリスクを許容できる人
取引手数料型(ECN口座)が向いている人
・中長期トレード(スイングトレード・ポジショントレード)をする人
・スプレッドを最小限に抑えたい人
・プロ仕様の透明性の高い取引環境を求める人
実際のコスト比較:どのくらいの差が出るのか
以下、主要な海外FX業者のスプレッドと取引手数料を比較してみましょう。(2025年最新データ)
XM
スタンダード口座:スプレッド1.6pips、手数料なし
Zero口座:スプレッド0.1pips、取引手数料往復10ドル
Titan FX
スタンダード口座:スプレッド1.3pips、手数料なし
ブレード口座:スプレッド0.2pips、取引手数料往復7ドル
Exness
スタンダード口座:スプレッド1.5pips、手数料なし
ロースプレッド口座:スプレッド0.3pips、取引手数料往復6ドル
USD/JPY 1万通貨の場合
・スプレッド型(XMスタンダード口座):スプレッド1.6pips → コスト約160円
・手数料型(XM Zero口座):スプレッド0.1pips + 手数料10ドル → コスト約1,100円
短期トレードを繰り返すならスタンダード口座のほうが有利、長期トレードならZero口座のほうが有利になることが分かります。
スプレッドと手数料、選び方
スプレッド型(手数料なし口座)が向いている人
・スキャルピングやデイトレードなど、頻繁に取引をする人
・シンプルな料金体系で分かりやすく取引したい人
取引手数料型(ECN口座)が向いている人
・スイングトレード・ポジショントレードで長期間ポジションを持つ人
・スプレッドを最小限に抑えて、インターバンク直結の環境で取引したい人
短期トレーダーならスプレッド重視、長期トレーダーなら手数料重視となります。